~学術的根拠から見る「こども和楽器コンサート」の価値~

子どもたちの情緒・非認知能力・社会性を育む活動として注目されている「こども和楽器コンサート」。実はその効果は、単なる体験イベントにとどまらず、学術的にも意義が認められていることをご存じですか?
このページでは、国内外の研究や論文をもとに、「なぜ和楽器を子どもに届けることが大切なのか」を紹介します。
和楽器が子どもに与える学術的効果
1. 社会性・感情の育成に効果的
- 幼児期に伝統音楽へ触れることで、共感力・協調性・自尊感情・文化アイデンティティが育まれる。
- 教育者88名への調査では、「伝統音楽が子どもの社会性に好影響を与える」との回答が多数。
2. 非認知能力(=人生を豊かに生きる力)を伸ばす
- コダーイ・メソッドなどを参考に、音楽表現活動が子どもの忍耐力・自己抑制・創造力を育てることが確認されています。
3. 文化理解・伝統の継承
- わらべうたや三味線・太鼓といった日本の伝統音楽を体験することにより、子どもたちは「自分の国の文化に誇りを持つ心」を自然と育てていきます。
4. 音楽的発達・感情反応
- 箏・三味線・尺八などの楽器に触れた幼児は、「喜」「悲」「安心」「興奮」などの情動反応を明確に示し、感性の発達にもつながります。
他にもこんな研究があります
テーマ | 出典・参考リンク |
---|---|
幼児の音楽活動と発達 | 奈良文化女子短期大学研究 |
音楽遊びから楽器表現へ | 名古屋芸術大学研究 |
幼児教育と音楽表現の変遷 | 渡辺由理奈氏論文(researchmap) |
音楽と文化的感受性の研究 | Wikipedia: Culture in music cognition |
まとめ:和楽器は「楽しい」だけじゃない
「こども和楽器コンサート」は、単に珍しい音を聴かせるイベントではありません。
- 情緒を育む
- 人とつながる力を育てる
- 文化的誇りを感じる
- 未来の社会性や学力にもつながる
そんな“未来への贈りもの”でもあります。
保育・教育現場で和楽器体験を検討している皆さまへ、学術的にも裏付けられた価値ある時間を、ぜひ子どもたちに届けてみてください。